ワクチンや抗毒素などの生物学的製剤は,病原微生物等を用いて製造される医薬品で,伝染病等の予防及び治療に用いられる。したがって,その製造に関しては一般医薬品以上の強い規制が課せられ,製品も国家検定により,有効性,安全性の確保が図られている。
ワクチン,抗毒素類は,その対象となる伝染病等の発生や流行が極めて予測し難く,製造にも長時間を要する上,有効期間が比較的短いことなどのため,その安定供給のためには国家的な需給調整が必要である。このため,緊急防疫対策上特に重要な痘そうワクチンやコレラワクチン,緊急治療医薬品としての不活化狂犬病ワクチン,ガスえそ抗毒素,ワイル病治療血清及びボツリヌス抗毒素をあらかじめ国において購入,備蓄して,有事の際の供給に備えるなど,その需給の円滑化を図っている。
なお,47年から49年におけるワクチン,抗毒素の主な需給状況は,第1-4-3表のとおりである。
